ふくやくセミナー
ふくやくセミナー

ふくやくsearch

『プロに学ぶマネー術』~保険での資産運用は本当に賢い?!~

更新日:2018年01月17日

毎回シリーズでお伝えしているプロに学ぶマネー術
第四回となる今回は「医療系保険の賢い選び方について」をご紹介いたします。
 
フィナンシャル情報館株式会社の山本哲也です。
 
最近、ライフプランの相談で「教育資金の積み立てとしてどの保険会社の学資保険がいいですか?」や
「将来、公的年金が貰えるかが不安で今のうちから自分でも老後資金を積み立てていきたいと思っているんですが、
どの保険会社の個人年金保険がいいですか?」という質問がよくあります。
私の回答は決まって、「保険会社でお勧めできるような学資保険や個人年金保険は今はほとんど存在していないですね。」
と伝えています。

保険

保険商品で貯蓄するということは自分の財産の運用を保険会社に任せるということになります。
保険会社はお客様から預かったお金(皆さんが毎月支払う掛金)を何パーセントで運用できるかの予測を立てます。
このことを予定利率といいます。
その予定利率の決定は10年物国債を指標にしており、その時の10年物国債の金利に連動します。
この予定利率が高ければ高いほどと掛金も安くなりますし、
返戻率(総支払掛金に対しての受取金戻り率)も高くなります。
要するに学資保険や個人年金保険はこの予定利率が高い時期に加入していると、
とても条件がいいということになります。
予定利率の過去の推移は下記のとおりです。
 
 
◆ 国内生命保険会社の予定利率の推移
※ 変額保険や一時払保険は除く
□ 昭和 21年・・・ 3.00%
□ 昭和 27年・・・ 4.00%
□ 昭和 51年・・・ 5.00% – 5.50%
□ 昭和 56年・・・ 5.00% – 6.00%
□ 昭和 60年・・・ 5.50% – 6.25%
□ 平成 2年・・・ 5.50% – 5.75%
□ 平成 5年・・・ 4.75%
□ 平成 6年・・・ 3.75%
□ 平成 8年・・・ 2.75%
□ 平成 11年・・・ 2.00%
□ 平成 13年・・・ 1.50% – 1.75%
□ 平成 25年・・・ 1.00% – 1.50%(4月2日より保険料値上げ)

資金
 
 
予定利率のピークである昭和60年近辺で学資保険に加入していた方々から
「私が加入していた学資保険は支払った掛金が倍以上で戻ってきた!」という声をよく聞きます。
また、個人年金保険に関しては3倍以上になって戻ってくるといった商品も稀に目にすることがあります。
こういう時代の学資保険や個人年金保険は保険業界では“お宝保険”と言われたりもします。

しかし、現在は昭和60年をピークに予定利率は下がってきており、ここ数年1%台が続いております。
最近では10年物国債がマイナス金利になった影響で保険会社が運用できなくなり、
学資保険を売り止めにする会社も相次ぎました。
 
某保険会社の学資保険の内容をお知らせすると、月払保険料8,658円を18年間支払っていきます。
18年間の払込累計保険料は1,870,128円です。
それに対し18年後に満期として受け取れる金額は1,797,312円です。驚きですよね。
18年間預けていくのに増えるどころか72,816円減って戻ってくるんです。
18年間の支払う途中でお父さんやお母さんが亡くなったら、その後の掛金を支払わなくていい
という保障は付いているとはいえ、これであれば全く減らない銀行預金の方がまだいいと思いませんか。

学資保険といったら教育資金積み立ての商品としては最高の商品というようなイメージ
を持っている方が多く、いくら支払って、いくら戻ってくるかも計算しないまま契約
してしまう方が多い
みたいです。
これからはこのような現実も頭に入れながら商品選択をしていく必要があると考えます。

貯金
 
日本は現在も低金利が続いております。
お金を借りることを考えると時期としては適していると思いますが、
お金を預けたりする時期としては適していません。しかも長期にわたっては特に。

今後、金利は必ずしもすぐに上がってくるとは限りませんが、横ばいか上がっていくかしかありません。
金利は株式などの変動商品と異なりマイナスが続くことが考えにくいからです。
そういうことから考えるとこの低金利を長期に固定することはお勧めできません。
長期に固定するということは学資保険や個人年金保険に加入することです。
学資保険は約20年、個人年金保険であれば20年~30年低金利を固定してしまいます。
 
それではどのような商品で資産を形成していったらいいかといいますと、
今後、金利が上昇していったときにすぐに預け替え出来る銀行預金や、
世の中の金利上昇や株価上昇などに対応できるような投資信託などの変動商品だと考えます。
変動商品もリスクやリターンを正しく理解すると賢く資産形成が出来ると思います。
保険は掛け捨てで保険本来の死亡や医療保障を重視させる役割として位置づけ、
資産形成は保険以外の商品でやっていくという考えいかがでしょうか。
 
 
詳しい内容がお知りになりたい方はいつでもお問合せください。
 
ロゴ①



代表取締役:山本 哲也
フィナンシャル情報館株式会社のHPはこちら
〈活動〉
・資産運用コンサルティング (金融商品の選定・紹介)
・保険プランニング (保険会社/保険商品の選定・紹介)
・確定拠出型年金コンサルティング
・相続対策コンサルティング (争族/節税/納税資金準備対策)
・マネーセミナー (下記参照)

〈講演〉
・熊本日日新聞社系会社と共同開催 『くらしトクするマネー・保険セミナー』
・税理士事務所への金融知識向上セミナー 『クライアントのキャッシュフロー改善法』
・社会保険労務士事務所への社会保険料削減セミナー『企業型確定拠出型年金を使った所得税と社会保険料の削減方法』
・不動産業者向けセミナー 『不動産オーナーの相続対策』
・資産運用保全セミナー 『現在のマーケット情報とこれから。。。』
・保険代理店への知識向上セミナー 『クライアントに必要な保険商品とは!?』
・歯科スタディグループ金融情報セミナー『あっと驚く金融の豆知識!』

〈執筆〉
・新日本保険新聞 『気づきの保険セールスアイディア日記』
・FP情報通信